近視抑制外来

こどもの近視について、一緒に考えてみませんか?

 

お子様の近視について、ご不安な方も多いのではないでしょうか?

実は近年、若年者における近視の頻度は増加し、社会問題となっています。

 

2017年1月15日 日本経済新聞の記事で、病的近視について、大々的に取り上げられています。

記事はこちら→日本経済新聞

 

厚生労働省の研究班は、2005年度、18歳以上の患者の失明の5大原因を調査しています。

失明の5大原因は、緑内障、糖尿病網膜症、網膜色素変性症につづいて、病的近視が6.5%で第四位です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

強度の近視は、正常眼に比べ、網膜剥離緑内障黄斑変性症などを引き起こしやすいことが分かっています。

子どものときには近視以外の症状は表れないので、気づきにくく大人になってから様々な問題となることが多いのです。

実は、子どものときにこそ近視の進行を食い止めることが、後々成人後の眼疾患予防のために、とても重要なのです。

 

近視の分類

 

  • 強さによる分類;近視の強さは、裸眼視力ではなく屈折度数により分類されます。
  • 屈折度の単位はジオプトリ―(通常Dと書く)が用いられています。
  • これはレンズの焦点距離をメートルで表したものの逆数です。近視はマイナスで表します。
  • 強さによる分類は、庄司の分類が用いられています。
    1. ① 弱度近視  -3.0D以下の近視
    2. ② 中等度近視 -3.0Dを超え-6.0D以下の近視
    3. ③ 強度近視  -6.0Dを超え-10.0D以下の近視
    4. ④ 最強度近視 -10.0Dを超え-15.0D以下の近視
    5. ⑤ 極度近視  -15.0Dを超える近視

 

近視の原因は何なのか?

近視の発症には遺伝的要因と環境要因の両方が関与していると考えられています。

環境因子としては、近方視屋外活動の関与が報告されています。

 

近視の進行を左右する環境要素は手元での作業です。

通常の状態において、至近距離にあるものを見る場合、眼の筋肉を使ってピントを合わせようとします。

この過程は“調節”と呼ばれています。至近距離を見るときに必要なこの“調節”を手助けすることで、近視の進行を抑制することが可能だと考えられています。

また、低濃度アトロピンには、眼軸長を伸展させる働きのあるムスカリン受容体をブロックする効果があると言われています。

近視の進行を抑制することが大切な理由

子どもの近視は、主に眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピント位置がずれることにより生じるケースが多くあります。

近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることがありません。

そのために眼軸長の伸びを抑えることが、近視の進行を抑制するためには重要となります。

近視の進行を抑制することができれば、将来のさまざまな眼疾患の予防につながると考えています。

 

 

近視の進行を予防しよう! 親が子どものために出来ることを!

当院では、以前よりMCレンズ処方を取り扱っております。

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近視の進行抑制効果のある点眼液ー低濃度アトロピン点眼ー

 

※シンガポール国立大学の臨床試験で、0.01%アトロピンの近視抑制効果が証明されました。

(Ophthalmology 2012;119(2):347-54)

※日本でも7大学(旭川医科大学、大阪大学、川崎医科大学、京都府立  医科大学、慶応大学、筑波大学、日本医科大学)にて臨床研究が始まりました。

 

低濃度アトロピン点眼薬が選ばれる理由とは?
低濃度アトロピン点眼薬は、近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)という点で統計的にも臨床的にも有意義な効果が確認されている唯一の治療法です。

アトロピン1%は1960年から、すでに近視治療用に使用され続けています。

しかしながらアトロピン1%は下記のような不快な副作用を引き起こします。

1.瞳孔がひらき続けることによる、まぶしさと強い光による不快感や目の痛み

2.目の遠近調節機能(手元を見る作業)が低下し、近くの物がぼやけて見え、読み書き 等 近くを見る必要がある作業が困難になる

3.アレルギー性結膜炎及び皮膚炎

 

最適な超低濃度(0.01%)のアトロピンを点眼することにより、近視の進行スピードを 効果的に抑えると同時にアトロピン1%点眼薬のような不快な副作用を回避します。

 

低濃度アトロピンは安全ですか?

シンガポール国立眼科センター(SNEC)の研究によりますと、アトロピン0.01%の効能・効果及び安全性は点眼を2年間継続した後によるものです。

1.アレルギー性結膜炎及び皮膚炎の報告はありませんでした。

2.眼圧(IOP: Intraocular eye pressure)に影響を与えないとの報告でした。

3.白内障を形成するとの報告はありませんでした。

4.点眼終了後も目の遠近調節機能の低下、また瞳孔がひらき続けてしまうと いう報告はありませんでした。

5.電気生理学上、網膜機能に影響を与えるという報告はありませんでした。

 

低濃度アトロピンの特徴

副作用がほぼ皆無の良好な近視進行抑制薬と言われております。

近視の進行を平均60~70%軽減させると言われております。

日中の光のまぶしさに影響を及ぼさないため、サングラスもほぼ不要です。

目の遠近調節機能(手元を見る作業)に殆ど影響を与えません。

近見視力の低下に殆ど影響を与えず、更に進行性眼鏡も不要と言われております。

毎日必ず就寝前に1滴点眼するだけの、非常に簡単な治療法になります。

各容器(1本・5ml)は両眼用に1ヶ月間の使い切りになっております。

本製品はGMP(医薬品製造管理および品質管理基準)準拠の工場で製造されています。

*近視の進行が完全に止まるわけではありませんが、少なくとも2年間継続して使用することで何もしない方と比べ近視の進行を軽減できたという報告を基にしています。

 

低濃度アトロピン処方の適応となる方

・軽度から中等度(-1.0Dから-6.0D程度)の近視

・6歳から12歳の学童

・定期的な通院が可能

・就寝前に必ず点眼が可能

処方の流れ

まずお電話でご相談ください。

詳しくご説明をさせて頂きたいと考えておりますので、完全予約制となります。

ご来院していただき、お子様の視力や目の状態などを検査・診察します。

診療後、上記の適応や点眼治療のご希望があれば低濃度アトロピン(目薬)を処方します。

処方後は1ヶ月~3ヶ月毎に検査、診察のためご本人が受診頂く必要があります。

 

費用

治療は自費診療になります。

健康保険の適応はありません。

当院では、検査として視力測定、眼圧測定、眼軸長測定をご来院時に毎回行っております。

 

治療費用(検査・診察・薬剤代金) (税込み)
初回費用 点眼1本+検査代金 6000円
1か月後 点眼2本+検査代金 8000円
3か月ごとの費用 点眼3本+検査代金 10000円